三身について
摩詞止観において
一、菩薩・仏は縁因を相、了因を性、正因を体としている。
二、応身は縁因、報身は了因、法身は正因より生ずる。
三因を相・性・体、または仏の三身にあてはめています。
この三因仏性は、真理の面からいえば、空仮中の三諦となる。
正因仏性は、宇宙法界のすべての
事象と存在に、十界互具・一念三千の中道の理が具しているので中諦となり、それが縁によって仮りに色々な形で現実の姿として表われるので、縁因仏性は仮諦となると。
覚りの智慧である了因仏性は、それら事々物々に対して皆、正因仏性を覚るという平等性の意義から空諦となる。
正因仏性は体にして中諦と捉え法身として己心の
釈尊と観る。
了因仏性は性にして空諦と捉え報身として
法華経と観る。
縁因仏性は相にして仮諦と捉え応身として爾前権経と観る。